イベント
福井大学教職大学院ランドテーブルに足羽川ふれあいマラソンが取り上げられました。
教育にかかわる実践者が学び合う場として運営している、福井大学教職大学院ランドテーブルに足羽福祉会が主催する足羽川ふれあいマラソンが題材として取り上げられ、『足羽川ふれあいマラソン×ボランティア×コミュニティ』をテーマに参加者のみなさま同士で対話を深めました。
足羽福祉会の髙村理事長がプレゼンの中では、前身団体から引き継いで今日に至るまでの大会の歴史や思い、そしてマラソンに参加されたランナーのほとんどが(ランナーアンケートでの不満足意見はわずか0.01%!)、また参加したいと思っていただける、手作り感のある温かくて優しい大会をいかに作り上げていったかが語られました。
続くセッションでは、実際にボランティアとして協力いただいている関係者のみなさまの対談トークが展開され、
その中で、交通規制によって走路の地区住民から苦情をいただくことはあるが、子どもや障がいのある方が一生懸命に走っている姿を見ると、こちらが応援されている気持ちになるので、地域に賛同を得ながら今後も応援していきたい気持ちになる、といった話や他の登壇者からは年齢に応じたボランティア業務があり、毎回楽しいし、満足感の味が違う。ボランティア同士の労いやランナーからの感謝もやりがいになっていると話をされていました。
また、齢(よわい)90歳くらいの人生の大先輩からボランティアはしてあげているではなく、やらせていただいていると思いなさいと言われたことで、謙虚に学ぶ姿勢が身について世界が広がったとも語られていました。
頑張っている人を応援したいという純粋な気持ちがランナーに伝わり、感謝の声になって返ってくる。ボランティアとして支えているけど、感謝の言葉を通じて支えられている、力をもらえる貴重な体験ができるので、学生から高齢者まで年代に関わらず参加していって欲しいという言葉で締めくくられました。
その後、小グループに分けられての対話が進められ、
・ボランティアというワードにどこか抵抗があり、逃れようとしてきた感もあったが話を聞いて参加したいと思った
・枠組みは違うが部活の顧問として生徒を支える達成感に近い感じを覚えた
・特別な行動ではなく、応援したい気持ちだけでもボランティアは成立している
などなど、様々な意見が交わされ、参加者のボランティアへの理解や意欲が深まったように感じられました。
最後に、足羽川ふれあいマラソンの前週にも同じ距離のマラソン大会に参加したが、足羽川ふれあいマラソンでは温かい応援のおかげでタイムが3分縮まった。それ以降、日常生活の関係性の中でも支え合っていることを気づくようになったという話がとても印象に残り、『足羽川ふれあいマラソン×ボランティア×コミュニティ』というテーマを通じて、人と人は支えあって生活している原理原則を改めて認識しました。
これからも足羽福祉会では「共に生きている」社会づくりに向けて、福学連携を継続してまいります。